オートネゴ

 オートネゴと表題に書きましたが、オートネゴシェーションのことです。現在最も一般的なLANインターフェイスでは、10Mbit/sと100Mbit/sの速度選択、全二重(Full Duplex)と半二重(Half Duplex)の選択行います。オートネゴシェーションでは、最も品質の良いものが優先的に選択されます。つまり、双方ともすべて設定可能なインターフェースならば100Mbit/s全二重が選択されます。

 双方とも、オートネゴシェーションが設定されている場合は、最良の条件で接続されるのですが、注意しなければならないのが、片方の機器が、オートネゴシェーション無し(固定モード)で設定されている場合です。

 固定モードに対して、オートネゴシェーションは、速度については相手の機器にあわせるのですが、全二重/半二重の設定に関しては半二重のみが選択されます。

 つまり、100Mbit/s 全二重のインターフェースとオートネゴシエーションの機器を接続すると、オートネゴシェーション側は、100Mbit/s 半二重に設定されるので、パフォーマンスが極端に落ちてしまいます。リンクはこのときあがっているので、特にやっかいです。

オートネゴシェーションしかできない機器を接続する場合、100M 全二重で使いたいから、といって固定モードで接続すると失敗してしまいます。オートネゴシェーションで接続するか、半二重で接続します。

  

  

 全二重と半二重を簡単に解説しておきます。全二重は、上り下りとも同時にデータを流すことが可能な方式です。半二重は、常に上りか下りのどちらかしかデータを流すことができない方式です。全二重は複線の電車、半二重は単線の電車を思い浮かべて頂けばわかりやすいと思います。全二重は、通常Full DuplexとかFullとか表現されていますが、半二重はHalf DuplexとかHalfの他に、無印で表現されることがあるので注意してください。